ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

No.029 (通称) ヒレナガダテハゼ (Amblyeleotris neumanni)

撮影日時:2019-04-197D(60)6516色T 撮影場所:セブ島(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ ヒレナガダテハゼというタイトルになっているが、前に(通称)とあるように、セブのダイビングサービスで呼ばれている、仮の名前である。 日…

No.028 ヒメダテハゼ (Amblyeleotris steinitzi) その2(ハゼに寄生するウミウシ)

撮影日時:2000-08 撮影場所:沖縄本島(砂辺) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 上の写真で、ヒメダテハゼの背中についているのは、キヌハダスミゾメウミウシというウミウシである。 偶然ついたわけではなく、鰭に付着して、鰭条や鰭膜を食べる…

No.028 ヒメダテハゼ】(Amblyeleotris steinitzi)その1

撮影日時:2001-05-03 撮影場所:バリ島トランバン(沈船) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 南西諸島から南方のサンゴ礁域では、ダテハゼ属の中では、最もよく見かける種である。 小石やがれ場などの、比較的水の綺麗な場所に多く棲み、泥地に…

No.027 ハチマキダテハゼは、頭に鉢巻き

学名:Amblyeleotris diagonalis 撮影日時:2002-09-30 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ 眼の下に、顔を一周する黒褐色の細い線があるため、他のダテハゼ属との見分けはつきやすい。 和名は、この細い線を、ハチマキに例えたもの…

No.026 ニュウドウダテハゼは、ともかく大きい。

学名:Amblyeleotris fontanesii 撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ 和名のニュウドウというのは、通常は僧侶のことだが、この場合は、大入道から来たものと考えられ、体が大きいことを表わしている。 そ…

No.025 ニチリンダテハゼ(美智子上皇后が名前をつけたというのは、デマ)

学名: Amblyeleotris randalli 撮影日時:2019-12-09 撮影場所:マクタン島(ヘラクレオ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100mmマクロ ドロップオフの途中にある窪みの、砂や小石が溜まったところに、大抵は1匹で、エビと共棲している。 ニチリン(日輪)…

No.024 ダンダラダテハゼ (Amblyeleotris periophthalma) その2

撮影日時:2020-03-057D 撮影場所:バリ島・ムンジャンガン(タンジュン・バル) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン 『新版 日本のハゼ』によれば、上の写真は、雄。 背鰭から棘が突出しておらず、どの棘も同じような高さになっている…

No.024 ダンダラダテハゼ (Amblyeleotris periophthalma) その1

撮影日時:2001-10-14 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍 x 2倍テレコン ダテハゼ属の中では、派手な模様をしており、オレンジ色に近い横縞は、海の中でも、結構目立って、一瞬、珍しいハゼかと思って、泳ぎが止まってしまうこ…

No.023 ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その3

撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ ダテハゼは、沖縄からも観察されているが、あくまでもレアケースであり、観察例の大半が、千葉から柏島の間となっている。 これは、ダテハゼのほぼ南限に近い、その柏島で撮影…

No.023 ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その2

撮影日時:2001-05-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 1.4倍テレコン 川奈ビーチは、水深1桁の浅い岩場と、岩場から小さな崖を降りた、水深8-15m程度の、砂泥地とから成っている。 大半のダテハゼは、崖を降りた水深8mくらいのとこ…

No.023 ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その1

撮影日時:2000-06-10 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 50mmマクロ x 1.4倍テレコン ダテハゼ属の大半は、熱帯に適応した種で、成魚の北限は、柏島、和歌山、伊豆諸島くらいまでである。 ところが、このダテハゼは、北方まで棲息範囲を広げてお…

No.022 ズグロダテハゼ (Amblyeleotris melanocephala)

撮影日時:2001-10-16 撮影場所:柏島(サルガウド) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコンx1.4倍テレコン 水深:35m 頭部が黒いから、ズグロ(頭黒)ダテハゼ。 学名の、melanocephala”という種小名もまたギリシャ語で頭が黒いという意味だそうである…

No.021 クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その4

撮影日時:2017-07-18 撮影場所:水納島(ケーブル) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 x 2倍テレコン 前述したように、クビアカハゼは、周囲に岩や石があるところに、巣穴を作る。 そして、その岩や石につかまるようにして、眼の位置を高くして、周囲を監視する。 甚だ…

No.021 クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その3

撮影日時:2000-07-18 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン これも柏島のクビアカハゼで、おそらくは雄。 ヤノダテハゼの写真と同様に、シャッタースピードをかなり落として、海の色を出したもの。 kasurihaze.hatenablog.com…

No.021 クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その2

撮影日時:2001-10-2030 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン 『新版 日本のハゼ』によれば、こちらが雄らしい。 前日の写真の前年の、ほぼ同じ時期に、同じポイントで撮ったもの。 実は、手持ちのクビアカハゼの写真は、柏島…

No.021 クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その1

撮影日時:2002-10-03 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン ダテハゼ属の中では、かなり普通種に近い。 胴体の模様が独特なので、一目でわかる種でもある。 『新版 日本のハゼ』では、生息水深3-30mとなっているが、どちらか…

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その5

撮影日時:2002-08-16 撮影場所:水納島(コーラルガーデン) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン ヤノダテハゼという和名は、矢野維幾氏という、西表島の有名なガイドさんの名前に、ちなんでいる。 また、その学名であるyanoiも、矢野氏にちなんでつ…

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その4

撮影日時:2016-07-19 撮影場所:水納島(第1ブイ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 x 2倍テレコン(200mm相当) ヤノダテハゼは、尾鰭が見えないと、他のダテハゼ属と見分けがつかないという話をしたが、水中で実際に見ると、上のような感じである。 コンデジのTG-4…

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その3

撮影日時:2002-08-16 撮影場所:水納島(コーラルガーデン) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン 前述したように、ヤノダテハゼは、ヤシャハゼなどと同じく、サンゴ礁の透明度の良い白い砂地に棲んでいる。 日本で透明度の良い白い砂地と言えば、慶…

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その2

撮影日時:2000-07-21 撮影場所:柏島(後浜1.5番ブイ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロx2倍テレコン 何度も言うように、ヤノダテハゼとオーロラ・シュリンプゴビーは、尾鰭の模様が違うくらいで、非常によく似ている。 (厳密に言えば、オーロラは目の下に…

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その1

撮影日時:2020-03-10 撮影場所:バリ(ムンジャンガン島・POS1) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロx1.4倍テレコン 西にオーロラ・シュリンプゴビーあれば、東にはヤノダテハゼあり……というわけではないが、かなり似ているハゼである。 どちらも、ダ…

No.019 オーロラ・シュリンプゴビー (Amblyeleotris aurora) その2

撮影日時:2000-02-12 撮影場所:モルジブ(ヴィラメンドゥ・ハウスリーフ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ(2倍テレコン) オーロラ・シュリンプゴビーは、写真のように、サンゴ礁の白い砂地に棲んでおり、パートナーは、ほぼ100%の確率で、コトブキテッ…

No.019 オーロラ・シュリンプゴビー (Amblyeleotris aurora) その1

撮影日時:2000-02-09 撮影場所:モルジブ(ヴィラメンドゥ・ハウスリーフ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ(2倍テレコン) このオーロラ・シュリンプゴビーは、インド洋にしかいない(もちろん、日本にはいない)、共生ハゼである。 日本で言えば、ヤノダ…

No.018 アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その2

撮影日時:2018-12-14 撮影場所:アニラオ(バブルス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ ダテハゼ属というのは、どれも比較的よく似ている。 その中でも、アークフィン・シュリンプゴビーは、さほど特徴的な模様をしているわけではなく、他のダテハ…

No.018 アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その1

撮影日時:1997-01-07 撮影場所:マブール(イールガーデン) 撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ これまで、共生ハゼのうち、イトヒキハゼ属のハゼたちを紹介してきた。 アイウエオ順ということもあるが、イトヒキハゼ属は、共生ハゼ属の中でもメジャーなファ…

No.017 ラグーン・シュリンプゴビー (Cryptocentrus cyanotaenia)

ラグーンというのは、砂州やサンゴ礁によって、外海から隔てられた水深の浅い水域のことであり、礁湖とか潟湖とか訳される。 外海から隔てられているから、水が入れ替わらず、大抵は泥が溜まって、泥ハゼの、いい住み処になる。 ラグーン・シュリンプゴビー…

No.016 ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その3

撮影日時:2019-04-20 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ これまで、黄色と灰色の、ホワイトアイ・シュリンプゴビーを紹介したが、この個体は、その中間的な色彩を持っているもの。 全体的な色は黄色だが、灰色と…

No.016 ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その2

撮影日時:2019-04-23 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 上が、黄色くない方の、ホワイトアイ・シュリンプゴビーである。 目の上部が、白くなっており、”ホワイトアイ”という英名の由来が、一目でわかるだろう。 …

No.016 ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その1

撮影日時:2018-10-27 撮影場所:セブ(アクアバディズ・ビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 本ブログでは最初に、イトヒキハゼ属の黄色いハゼを、まとめて紹介したが、これを紹介するのを忘れていた。 和名はないが、『新版 日本のハゼ』には、「イトヒキハゼ属…

No.015 ブチハゼ (Cryptocentrus inexplicatus) その2

撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 前日の写真とそっくりだが、タイムスタンプが、3分ほど空いている(こちらが後)ことから、恐らく、別の個体だと思う。 砂地に棲む共生ハゼの巣穴は、横向け…