ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 共生ハゼ編

 久しぶりの更新です。

 

 2023/2/13-2/20の、中6日の日程で、10ヵ月ぶりにアニラオ(フィリピン、マニラ空港から南に車で2.5時間)に行ってきました。

 宿泊及びダイビングは、いつものヴィラ・マグダレナさんです。食事が美味しく、居心地が良くて、しかもガイドさんがマクロに詳しいという、三拍子揃ったダイバー向けのリゾートです。

divemagdalena.com

 全日空を使えば、羽田空港から発着することができる上、機内で日本語も通じるので、往復のストレスがかなり減ります。

 加えて、今回は初めて、「手ぶら・空港宅配サービス(国際線)」というのを利用したのですが、これが素晴らしいサービスでした。
 ヤマト運輸に、自宅に荷物を引き取りに来てもらい、行先(今回はマニラ)の空港まで一気に運んでくれます。
 前日にチェックインしておけば、荷物を空港で受け取らなくてよいので、カウンターに寄る必要もなく、手荷物検査場を通って飛行機に乗るだけという、非常に便利でした。

 フィリピン航空でも、扱ってくれないでしょうか。

www.ana.co.jp

 2月は水温は24度と低めです。5mmのワンピースだと、寒くて震えている方がいました。
 陸上は、朝晩はかなり涼しいですが、昼間は快晴が続いて暖かでした。

 

 今回は、前回のようにハウジングのトラブルも体調不良もなく、快適に過ごすことができました。
 それでも、トラブルというのは起きるもので、初日の1本目に、海中で固定用のステイが壊れて、ライトを紛失してしまいました。ちょうど目的地に着いたところで気づき、ガイドさんになくしたことを身振り手振りで伝えたら、何と、帰路に見つけてくれたのです。

 

 

 では、まず共生ハゼから。

 

アークフィン・シュリンプゴビー(Amblyeleotris arcupinna)

撮影日時:24-02-16

撮影場所:ロナルドガーデン

 

 詳しい説明は、下に出ていますが、アークフィンというのは、アーチ型のフィンという意味です。背鰭と体に、青い綺麗な模様が出ていて、ブルースペックルド・シュリンプゴビーとも呼ばれています

kasurihaze.hatenablog.com

ニチリンダテハゼ(Amblyeleotris randalli)

撮影日時:24-02-15

撮影場所:ソンブレロ

 ドロップオフの窪みに、エビと共生しています。背鰭の模様が、日輪(太陽)を連想させるところから、生命の星・地球博物館の瀬能宏氏が命名されました。

 

kasurihaze.hatenablog.com

ハチマキダテハゼ(Amblyeleotris diagonalis))

撮影日時:24-02-16

撮影場所:ロナルドガーデン

 頭にハチマキをしているということから名前のついた、ハチマキダテハゼです。

kasurihaze.hatenablog.com

ヤマブキハゼ(Amblyeleotris guttata)

撮影日時:24-02-16[

撮影場所:デッドパーム)

 

 水温が低かったせいか、今回撮影できた共生ハゼは4種のみで、すべてダテハゼ属ばかりでした。

 

 

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【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 小型ハゼ編

 4月のアニラオで、圧倒的に多かったのが、この小型ハゼです。

 ガイドさんが、頑張って色々と探してくれました。

 

●ミジンベニハゼ属

ミジンベニハゼ

撮影日時:24-02-19

撮影場所:ハイディ

 アイドル的なハゼです。アニラオでは、10m程度と、かなり浅いところに、しかもあちこちのポイントにいます。

 

 

●ベニハゼ属

キャンディーケイン・ドワーフゴビー

撮影日時:24-02-14

撮影場所:ダキエダ

 フィリピンを代表するベニハゼです。パラオインドネシアにもいるようですが、なぜかフィリピンが圧倒的。

 

シリウスベニハゼ

撮影日時:24-02-18

撮影場所:シークレットガーデン

 

メガネベニハゼ

撮影日時:24-02-19

撮影場所:アートス

 

●ガラスハゼ属

イロワケガラスハゼ

撮影日時:24-02-18

撮影場所:シークレットガーデン

ウミショウブハゼ属

ウミショウブハゼ属の一種

撮影日時:24-02-16

撮影場所:ロナルドガーデン

 

●ガラスハゼ属

ガラスハゼ

撮影日時:24-02-18

撮影場所:サンビュー

ガラスハゼ(寄生虫付)

撮影日時:24-02-18

撮影場所:サンビュー

 

●イソハゼ属

シロオビイソハゼ

撮影日時:24-02-19

撮影場所:アートス

 

ホシハゼ

ストライプト・ゴビー

撮影日時:24-02-19

撮影場所:ハイディ

 

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【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 匍匐ハゼ&浮遊ハゼ編

今回、匍匐系のハゼは、6種類いました。

 

オバケインコハゼ (Exyrias belissimus)

撮影日時:24-02-14

撮影場所:マリタイム

 比較的大型のハゼで、泥地のオーバーハングに棲みます。大抵は、顔を向こうへ向けているため、後ろ向きの写真が多いです。

 

カタボシオオモンハゼ

撮影日時:24-02-18

撮影場所:サンビュー

 眼を垂直に横切る黒線と、胸鰭の上にある白っぽい点が特徴の、極めて普通種です。

 

キララハゼ属未同定種?

撮影日時:24-02-16

撮影場所:ロナルドガーデン

 ストロボの当て方が悪かったこともあり、露出がオーバー気味で、今一つ正体不明です。

 

ハタタテサンカクハゼ (Fusigobius inframaculatus

撮影日時:24-02-19

撮影場所:ハイディ

 地味なサンカクハゼ属の中では、背鰭がピンと立って、目立つハゼです。オーバーハングの物陰などにいることが多いようで、あまり数を見ない印象があります。これは、まだ幼魚ですね。

 

 

浮遊系と呼べるハゼは、次の3種のみでした。

 

キンセンハゼ (Koumansetta hectori)

撮影日時:24-02-14

撮影場所:ダキエダ

 それほど数は多くなく、同じ場所でホバリングしていることが多いハゼです。少し観察していると、しょっちゅう鰭を全開にしています。

 

オトメハゼ(Valenciennea puellaris)

撮影日時:24-02-19

撮影場所:ハイディ

 単独、またはペアで、しょっちゅう砂をモグモグと咥えては鰓で濾し、中にいる小動物を食べています。

クロイトハゼ(Valenciennea helsdingenii)

撮影日時:24-02-19

撮影場所:ハイディ

 ペアでいることが多く、同属のヤマブキハゼに比べ、浮いていることが多い印象です。また、しょっちゅう口を開いたり、口の中に何かを頬張ったりしています。

 

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No.084 コモンヤツシハゼ (Vanderhorstia sp.)

和名:コモンヤツシハゼ

学名:Vanderhorstia sp. 2 of Suzuki et Shibukawa (2004)

英名:なし?

分布:伊豆半島・伊豆諸島~インドネシア・マレーシア

撮影日時:2023-06-24

撮影場所:西表(奥ヒナイ)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)

 

 先にアップした、マスダヤツシハゼにそっくりで、色の濃い薄いを別にすれば、殆ど違いがわかりません。

kasurihaze.hatenablog.com

 この写真は、ヤツシハゼだと思ってデータベースに登録しようとしたら、学者の先生に、コモンヤツシハゼだと教えられたものです。

 また、コモンヤツシハゼだと思っていたものが、マスダヤツシハゼだったこともありました。

 

 ヤツシハゼは、斑点の色や縁取りの形状が違うので、もっともだと納得したのですが、マスダとコモンは、自分ではどうにも見分けがつきません。

 そこで先生に詳しく聞いてみたところ、「マスダヤツシハゼの場合、赤茶色の斑点が青い環状斑で縁取られているのに対し、コモンヤツシハゼは、斑点が小さく、縁取りがリング状にならない」というのが違いだそうです。
 もっと見慣れると、区別がつくのでしょうが、当分は迷うことが続きそうです。

 

 

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No.083 ヤノスソビキハゼ (Vanderhorstia papilio)

和名:ヤノスソビキハゼ

学名:Vanderhorstia papilio Shibukawa et Suzuki, 2004

英名:Butterfly shrimpgoby

分布:屋久島~インドネシア、オーストラリア

撮影日時:2019-04-21

撮影場所:セブ(ボードウォーク前)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ (フルサイズ160mm相当)

 

 泥地に棲む、共生ハゼです。

 体側に4個の鞍状班があり、黄色の斑点が点在しています。

 日本では35m以深と、かなり深場にいますが、セブやバリでは、20mほどのところで見ることができます。

 

 学名の種小名のpapilioは、蝶を意味するラテン語の"papilio"に由来しており、尾鰭の5番目と9番目の細く糸状に伸びた棘がアゲハ蝶を思わせるところから、名付けられたそうです。

Vanderhorstia papilio, Butterfly shrimpgoby

 

 和名のヤノスソビキハゼは、西表のガイドの矢野さんと、着物の裾引きから名付けられたと思われます。

odori-company.com

 

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No.082 ヤツシハゼ (Vanderhorstia phaeostictus)

和名:ヤツシハゼ

学名:Vanderhorstia phaeostictus (Randall, Shao et Chen, 2007)

英名:Yellowfoot shrimpgoby

分布:伊豆半島・伊豆諸島~ミクロネシアインドネシア・マレーシア

撮影日時:2023-06-20

撮影場所:石垣(ボールキャベツ)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)

 

 クサハゼと同じく、広範囲に棲息し、綺麗な砂地から泥地まで、様々な環境に棲むことができます。

 

 上の写真が雄で、下が雌です。

 違いは、腹鰭の模様で、雄の方は水色とオレンジの縁取りがあり、雌は水色の水玉模様があります。

撮影日時:2023-02-02

撮影場所:ムンジャンガン(V3)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)

 

 学名の種小名"phaeostictus"は、ギリシャ語で茶色またはくすんだ色を意味する"phaeos"と、小さな斑点を意味する"stictus"に由来しており、体に小さな黒い斑点がたくさんあることを指すのだそうです(fishbaseより)。

 

 

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No.081 ムーンスポッテッド・シュリンプゴビー (Vanderhorstia nannai)

和名:なし(ムーンスポッテッド・シュリンプゴビー

学名:Vanderhorstia nannai Winterbottom, Iwata et Kozawa, 2005

英名:Moon-spotted shrimp goby

分布:フィリピン

 

撮影日時:2019-04-23

撮影場所:セブ(アンクルズプレイス)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当)

 

 水深10mくらいまでの、浅い泥地で、ホバリングしています。

 エビと共生しますが、エビの姿は見たことがありません。

 インドネシアにもいるようですが、なぜか報告は、フィリピンからが圧倒的です。

 

 ヤツシハゼ属のハゼは、体長6~7cmほどあって、細長い体型のものが多いのですが、この種はお腹が膨らんだ感じで、体長も4cmほどの小型です。

 

 正面顔は、こちら。

撮影日時:2019-04-23

撮影場所:セブ(アンクルズプレイス)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当)

 

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