ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.025 ニチリンダテハゼ(美智子上皇后が名前をつけたというのは、デマ)

学名: Amblyeleotris randalli

撮影日時:2019-12-09

撮影場所:マクタン島(ヘラクレオ)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100mmマクロ


 ドロップオフの途中にある窪みの、砂や小石が溜まったところに、大抵は1匹で、エビと共棲している。
 ニチリン(日輪)という名の通り、派手な背鰭が有名で、非常に人気のあるハゼだが、個人的には、なぜかあまり縁がなかった。
 マクタン島(セブの隣)のポイントで、やっと全身が出ているものを、撮影することができた。

 

 ところで、このニチリンダテハゼという和名は、美智子上皇后の提案により、明仁上皇命名したという話が、ネットで広まっている。

 だが、これは、「真っ赤な嘘」なのだ。

 

 下の、「生命の星・地球博物館」の発表にあるように、論文の著者の1人が発案し、命名したものなのである。


>「本種の標準和名は、1986年にこのハゼを日本新産種として報告した吉野哲夫・瀬能 宏・矢野維幾による共著論文中で命名されました。」
>接頭辞の「ニチリン」は、第1背鰭の斑紋が「日輪」を想起させることに由来します。

nh.kanagawa-museum.jp

 

 なぜ、このようなデマが広がったのかは、よくわからない。

 ただ、美智子上皇后が和名を提案したのは、このニチリンダテハゼに加え、アケボノハゼとギンガハゼもそうだと伝えられている。

 そして、アケボノハゼの和名が、美智子上皇后の提案により、明仁上皇命名したというのは、真実らしい。

 確認したわけではないが、侍従の書いた本に出ているということだ。

 

 その話が、伝言ゲームのように、どこかで伝わり、ニチリンダテハゼも、対象に含まれたのだろう。

 尚、ギンガハゼの命名者については、真偽が不明である。

 

 

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