ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

No.016 ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その1

撮影日時:2018-10-27 撮影場所:セブ(アクアバディズ・ビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 本ブログでは最初に、イトヒキハゼ属の黄色いハゼを、まとめて紹介したが、これを紹介するのを忘れていた。 和名はないが、『新版 日本のハゼ』には、「イトヒキハゼ属…

No.015 ブチハゼ (Cryptocentrus inexplicatus) その2

撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 前日の写真とそっくりだが、タイムスタンプが、3分ほど空いている(こちらが後)ことから、恐らく、別の個体だと思う。 砂地に棲む共生ハゼの巣穴は、横向け…

No.015 ブチハゼ (Cryptocentrus inexplicatus) その1

撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 手をつくと、めり込むような、かなりドロドロの泥地に棲む。 浅場に多く、『新版 日本のハゼ』には、3m以浅とあるが、もう少し深いところにもいるという気が…

No.014 マウデズ・シュリンプゴビー (Cryptocentrus maudae)

撮影日時:2017-05-04164 撮影場所:セブ(アクアバディズビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 シロオビハゼと、非常によく似ているのが、この、マウデズ・シュリンプゴビーである。 違いはと言えば、シロオビハゼは、体の背面が白い帯になっているのに対し、マウ…

No.013 シロオビハゼ (Cryptocentrus albidorsus) その2

撮影日時:1998-08-08 撮影場所:石垣島(荒川Wアーチ) 撮影器材:Canon EOS-5、100マクロ シロオビハゼと言えば、黒いボディに、白い帯のこちらが典型的だろう。 大抵は、このように巣穴から頭だけを出しており、白い帯を見て、一瞬、オドリハゼかと、ダイバ…

No.013 シロオビハゼ (Cryptocentrus albidorsus) その1

撮影日時:2017-05-01セブ(アクアバディズビーチ) 撮影場所:セブ(アクアバディズビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 その名の通り、顔の正面から背中にかけて、白帯が通っている、シロオビハゼ。 棲息域は、水深1桁台であり、特に3m以浅の浅場に棲んでいる…

No.012 シゲハゼ (Cryptocentrus shigensis)

撮影日時:2001-09-16 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ×1.5倍×2倍テレコン ハゼというのは、基本的に南方に多い。 従って、日本固有種というのは少ないが、このシゲハゼは、その数少ない例外の一つである。 分布は、『新版 日本のハゼ…

No.011 タカノハハゼ (Cryptocentrus caerulemacilatus)

撮影日時:2002-03-14 撮影場所:パラオ (PPRビーチ) 撮影器材:Nikon F4,100マクロ×2倍テレコン(たぶん) 黒色の円形斑と、それを囲む水玉模様が、胴体に縦に並んでいる。 『新版 日本のハゼ』によれば、円形斑は4個だということだが、この個体のように…

No.010 ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その3

撮影日時:1999-05-07 撮影場所:慶良間(阿護の浦) 撮影器材:Nikon F4,レンズ不明 ヒノマルハゼは、比較的、泥地に近い場所に巣穴を作っている。 そのため、サンゴ礁が発達して水が綺麗な慶良間にはあまりいないが、このポイントは、座間味島の阿護の浦と…

No.010 ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その2

撮影日時:2020-3-3 撮影場所:バリ島・ムンジャンガン(タンジュン・バル) 撮影器材:EOS7D MarkII,60マクロ+1.4倍テレコン 前述したように、ヒノマルハゼの胴体には、複数の円形斑がある。 最も前方のものは、遠目には黒っぽいが、写真に撮って拡大する…

No.010 ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その1

撮影日時:2017-05-04 撮影場所:セブ(アクアバディズ・ビーチ) 撮影器材:オリンパスTG-4 日の丸御三家の第2弾は、その名もずばりヒノマルハゼである。 だが、どちらかと言えば、前回のクロホシハゼの方が、円形斑の縁取りがくっきりとしていて、日の丸に…

No.009 クロホシハゼ (Cryptocentrus nigrocellatus) その2

撮影日時:2001-08-13撮影場所:水納島(第1ブイ)撮影器材:Nikon F4、100マクロ、2倍テレコン テレコンをつけているとはいえ、これだけ近づけた写真は、私のライブラリの中でも珍しい(ノートリミングである)。 クロホシハゼは、それほど数は多くないの…

No.009 クロホシハゼ (Cryptocentrus nigrocellatus) その1

撮影日時:2022-07-06撮影場所:与論(BG前)撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 18-135ズーム 前日に書いたように、ここからは、イトヒキハゼ属のうち、胴体に日の丸のような丸い模様のある、ハゼたちを取り上げる。 クロホシハゼ、ヒノマルハゼ、タカノハハゼの…

No.008 ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その3

撮影日時:2002-03-13 撮影場所:パラオ-PPR(パラオ・パシフィック・リゾート)ビーチ 撮影器材:Nikon F4 レンズ・フィルム不明 前の2枚は、地面で這っていたが、ホシゾラハゼは、この写真のように、ホバリングしていることも多い。 ヤシャハゼのように…

No.008 ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その2

撮影日時:2019-04-21 撮影場所:セブ(ゴビーシティー) 撮影器材:EOS7D MarkII + 100マクロ 前述したように、ホシゾラハゼの黄化個体は珍しいようで、一度しか見たことがない。 泥地で、しかも遠くから撮影するのがやっとだったために、ピントはかなりボケ…

No.008 ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その1

撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:EOS7D MarkII 100マクロ これまでに紹介した黄色いハゼは、どちらかと言えば、白黒よりも黄化個体の方が多かった。 ギンガハゼが、その典型的である。 ところが、今回紹介するホシゾラハ…

No.007 ブルーテイルド・シュリンプゴビー (Cryptocentrus pavoninoides) その2

撮影日時:2018-5-17 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:EOS7D MarkII、100 マクロ こちらが、黒っぽい個体で、頬の水玉と背鰭の黒点(というよりは紺に近い)は同じなので、見分けはつきやすい。 ギンガハゼやフタホシタカノハハゼのように、黄色と黒で全然…

No.007 ブルーテイルド・シュリンプゴビー (Cryptocentrus pavoninoides) その1

撮影日時:2018-5-17 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:EOS7D MarkII、100マクロ 黄色いハゼとしては、他に、このブルーテイルド・シュリンプゴビーという種類が知られている。 但し、日本には(恐らく)おらず、フィリピンやインドネシアなど、南方の海に棲息…

No.006 ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その3

撮影日時:2019-04-23 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:EOS7D MarkII 100マクロ 見たことのないハゼの写真を撮影したら、種類を知りたいのは、ダイバーの常である。 ところが困ったことに、ムラサメハゼは、色の変異が実に多くて、まぎらわし…

No.006 ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その2

撮影日時:2001-2-12 撮影場所:モルジブ(ボリフシ・ハウスリーフ) ムラサメハゼは、ブラック・シュリンプゴビーの英名の通り、黒い個体が多い。 また、和名が最近ついただけあって、日本では比較的珍しく、ネットでも、日本よりも、フィリピンからマレー…

006 ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その1

撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(RSC) カメラ:EOS7D MarkII、EF100mm F2.8 マクロ USM ギンガハゼと間違いやすい、黄色いハゼには、フタホシタカノハハゼ以外にもう一種、このムラサメハゼがいる。 ギンガハゼやフタホシタカノハハゼと同様に、黄化個…

No.005 フタホシタカノハハゼ (Cryptocentrus sericus) その3

撮影日時:2018-12-12撮影場所:アニラオ(ハイディ) コロナ前に行ったアニラオでは、フタホシタカノハハゼの黄化個体と白黒個体を、どちらも見ることができた。 撮影日時:2018-12-14撮影場所:アニラオ(バブルス) フタホシタカノハハゼは、どちらかと言えば…

No.005 フタホシタカノハハゼ (Cryptocentrus sericus) その2

撮影日時:2022-10-03 撮影場所:西表(比内ビーチ) フタホシタカノハハゼも、ギンガハゼと同じく、黄色個体はよく見かけるが、白黒個体には、あまり縁がなかった。 加えて、特に臆病なハゼというわけではないのだが、尾鰭だけは巣穴の中に引っ込めていること…

No.005 フタホシタカノハハゼ (Cryptocentrus sericus) その1

撮影日時:1999-08-13 撮影場所:西表(比内ビーチ) ギンガハゼの項でも書いたように、ギンガハゼとよく間違えられる。 但し、ギンガハゼは大抵6m以浅にいるので、水深10mよりも深いところにいると、こちらである可能性が高い。 ギンガハゼと同じように、黄色…

No.004 ギンガハゼ (Cryptocentrus cinctus) その4

撮影日時:1998-12-29撮影場所:石垣島、川平湾奥 水深:1m以浅 ギンガハゼには、黄色の個体(黄化個体)以外に、上の写真のような、白黒の個体がいる。 なぜか、これまでに見たギンガハゼの大半が黄化個体で、白黒個体というのは、このときしか見たことがな…

No.004 ギンガハゼ (Cryptocentrus cinctus) その3

撮影日時:1998-7-23撮影場所:石垣島、川平湾、船着き場 水深:1m以浅 前日と同じく、石垣島の船着き場で撮影したもの。 よく知っている人には今更だが、ギンガハゼは、共生ハゼの仲間で、エビと一緒に棲んでいる(共生と呼ぶ)。 エビは、せっせと巣穴を作…

No.004 ギンガハゼ (Cryptocentrus cinctus) その2

撮影日時:1998-7-23撮影場所:石垣島、川平湾、船着き場 水深:1m以浅 石垣島の、マンタと真珠で有名な川平湾の、ダイビングサービスが船を繋留する砂浜で撮ったもの。 水深は、満潮時でも1mくらいのところで、あっちを見てもこっちを見ても、ギンガハゼが…

No.004 ギンガハゼ (Cryptocentrus cinctus) その1

撮影日時:2002-3-11 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 水深:約3m 黄色いハゼというと、多くのダイバーが連想するのが、このギンガハゼだ。 しかしながら、大抵は、水深6mより浅いところにしかいないため、特にボートダイビングでは見ることは少なく、目撃…

No.003 イトヒキハゼ (Cryptocentrus filifer/Myersina filifer) その3

撮影日時:2000-6-10 撮影場所:川奈(ビーチ) 前述のフィッシュベースや「新版 日本のハゼ」によれば、イトヒキハゼの分布は、日本近海から、インド・西太平洋となっている。 だが、この分布は連続していない。 沖縄にもいるはずだが、話を聞いたことはな…

No.003 イトヒキハゼ (Cryptocentrus filifer/Myersina filifer) その2

目聡い人は、表題のイトヒキハゼの学名が、Cryptosentrus filifer/Myersina filiferとなっていることに、気づいたと思う。 Cryptosentrusとは、イトヒキハゼ属であることを示し、Myersinaとは、ハゴロモハゼ属であることを示している。 なぜ、2種類の名前…