ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.080 マスダヤツシハゼ (Vanderhorstia wayag)

和名:マスダヤツシハゼ

学名:Vanderhorstia wayag Allen et Erdmann, 2012

英名:Wayag shrimpgoby

分布:沖縄~インドネシア・マレーシア

撮影日時:2022-08-05

撮影場所:石垣(竹富島南ゴビーパラダイス)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当)

 

 旧版の『決定版 日本のハゼ』には、ヤツシハゼ属の1種-1として掲載されていましたが、2012年に学名が、そして2015年に和名がついたようです。

https://core.ac.uk/download/pdf/154339999.pdf

 和名の「マスダ」は、標本の採集者であり、IOPダイビングセンターの設立者であった、故・益田一氏にちなんでいるとのこと。

ja.wikipedia.org

 ヤツシハゼ属には、似た模様のハゼが多いのですが、この種は体側の模様が、少し大きな青い縁取りの円形と、その斜め上にある2つの小さな青い縁取りの円形から構成されていることで、見分けがつきます。

 個人的には、ミッキーマウス模様と呼んでいます。

 

 

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No.079 マジェスティック・シュリンプゴビー (Vanderhorstia nobilis)

和名:なし(マジェスティック・シュリンプゴビー

学名: Vanderhorstia nobilis Allen & Randall, 2006    

英名:Majestic shrimpgoby

分布:沖縄・奄美~マレーシア・インドネシア

撮影日時:2023-01-31

撮影場所:ムンジャンガン(タンジュン・バトゥ)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン

 

撮影日時:2018-12-12

撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン左)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ(フルサイズ160mm相当)

 

 上の写真がオス、下がメスです。
 クサハゼに似ていますが、オスメスともに、背鰭にオレンジの斑点があります。
 日本では、奄美と沖縄で写真が撮られていますが、まだ和名はなく、『新版 日本のハゼ』にも出ていません。

 

 種小名の"nobilis"は、「高貴な」といった意味、英名の"Majestic"(マジェスティック)は、「壮大」とか「堂々」とかいった意味です。

 

 

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No.078 ヒレナガハゼ (Vanderhorstia fulvopelvis)

和名:ヒレナガハゼ

学名:Vanderhorstia macropteryx Frantz, 1910

英名:Bigfin Shrimpgoby

分布:千葉県~長崎県

撮影日時:2002-10-13

撮影場所:三保

撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン


 泥地に棲む、かなり体長の大きなハゼで、現在のところ、日本国内からしか発見されていない、日本固有種です。
 特に、静岡県の熱海、土肥、三保などから、観察例が多くあります。
 学名の"macro"は、「大きな」、"pteryx"は「翼」を意味するそうなので、背鰭か尾鰭が大きいことから、この学名になったものと思われます。

 上の写真は、三保で撮影したものですが、少し深いところであまり粘れず、背鰭が開くまで、待てなかったのが残念です。

 

 さて、『新版 日本のハゼ』には、英名がBigfin Shrimpgobyとなっていますが、これは、先に紹介した、No.076のビッグフィン・シュリンプゴビーと重なっています。

kasurihaze.hatenablog.com

 『新版 日本のハゼ』でヒレナガハゼの英名をBigfin Shrimpgobyとしたのは、fishbaseを参照したものと思われます。
www.fishbase.se ところが、そのfishbaseにVanderhorstia macropteryx として出てくる写真は、ヒレナガハゼというよりも、ビッグフィン・シュリンプゴビーに近いものなのです。

 また、fishbaseでは、Vanderhorstia macropteryx は、日本固有種とはされておらず、日本からインドネシアの広域に分布が広がっています。

 どうも、fishbaseでは、ヒレナガハゼとビッグフィン・シュリンプゴビーを、同種と考えているようです。


 それを裏付けるように、最近(2022/12)、土肥から、ビッグフィン・シュリンプゴビーが発見されたというニュースがありました。

www.youtube.com

 今後の研究を、待ちたいところです。

 

 

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 No.077 ヒメヤツシハゼ (Vanderhorstia fulvopelvis)

和名:ヒメヤツシハゼ

学名:Vanderhorstia fulvopelvis Suzuki et Chen, 2014

英名:Bigfin Shrimpgoby

分布:奄美八重山パラオ

撮影日時:2022-08-08[2]

撮影場所:石垣(ボールキャベツ)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 18-135ズーム (フルサイズ200mm相当)

 

 ヤツシハゼによく似ており、撮影したときも、てっきりヤツシハゼだと思っていたが、よく見ると、体側の模様が違っている。

 

 最初は、下の写真のように、2ペアが近くにいるという、珍しいパターンだった。

 

 このボールキャベツというポイントは、深いところは砂泥地になっていて、こういう共生ハゼがいっぱいいる。

 その上、浅場に上がってくると、サンゴの中などに小さなハゼがいっぱいいるという、なかなか楽しいポイントだった。

 

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【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-05[2]アンダーウォーター・ケーブ

 もう半年も前のダイビングですが、このときのログだけ、書きかけになっており、収まりが悪いので挙げておきます。 

 最終日、ムンジャンガン島の2本目は、アンダーウォーター・ケーブ。

 ケーブといっても、洞窟というほどではなく、大きな割れ目の中に入り込んでのダイビングです。

 

 オヨギベニハゼ

 このポイントでは、このオヨギベニハゼと、後述のフォークテイル・ピグミーゴビーが、シロガヤの中で群れ泳いでいます。

 といっても、完全に混泳しているわけではなくて、ちょっと場所を変えて棲み分けている感じだったような…。

 

フォークテイル・ピグミーゴビー

 オヨギベニハゼは、日本にもいますが、このフォークテイルは、外国産です。

 名前の由来は、フォークのように、二股に分かれた尾鰭から。

 前回のムンジャンガンでは、撮影したと思い込んでいたのが、全然違う魚だったので、今回はどうしても撮りたかったところです。

 

サドルド・ドワーフゴビー

 シマイソハゼ属の1種で、日本にはいない魚です。

 細長いシマイソハゼ属の中でも、かなり細長い印象があります。

 ネットには、体色が黄色い魚の写真があり、一度見てみたいものです。

 

シマイソハゼ属未同定種

 シマイソハゼ属だということまではわかりますが、図鑑に出てくる同属種は、どれも横帯がもっと太くて、当てはまるものがないという気がします。

 

ブラックスポットピグミーゴビー

 こういうオーバーハングの奥に隠れていて、いつもは正面を向いているので、特徴となる背鰭の斑点が見えないことが多いのですが、この子はうまく斜めを向いてくれました。

 ただ、臆病なので、すぐに引っ込んでしまい、2枚しかシャッターを切れなかったのが残念。

 フィッシュベースには、マーグス・ピグミーゴビーとして掲載されていますが、こちらは、ググっても、あまり出て来ません。

 背鰭の特徴を示した、ブラックスポットという名前の方が、収まりがいい感じがします。

 

ホテイベニハゼ

 こちらは、日本にもいて、普通種に近いはずなのですが、なぜか、セブとバリでしか、見たことがありません。

 和名は、布袋さんからついたのだとでしょうか。

 ですが、この写真は確かにふっくらした感じではあるものの、セブの写真はもう少しスリムで、なぜホテイなのか、よくわかりません。

 

ロイヤル・ドティーバック

 ドティーバックは、メギスのこと。

 今回、ハゼ以外で撮影したのは、これだけでした。

 

 これで、バリのログはおしまいです。

 Sari Diveの、サトミさん、ヘリさん、ガイドさん、スタッフの皆さん、本当に有り難うございました。

 また、近いうちに伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。

satomimantarey.com

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No.076 ビッグフィン・シュリンプゴビー (Vanderhorstia sp.)

和名:ビッグフィン・シュリンプゴビー

学名:Vanderhorstia sp.

英名:Bigfin Shrimpgoby

分布:フィリピン、西伊豆土肥

撮影日時:2018-05-16

撮影場所:セブ(アンクルズプレイス)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当)

 

 このハゼに限りませんが、かなりドロドロで手をつくこともできず、1m先も見えないような泥地に、こんな美しい模様をしたハゼが棲んでいるのが、不思議でなりません。

 フィリピンでしか見られませんでしたが、なぜか突然、2022年に、西伊豆の土肥に出現しました。

 

 英名のビッグフィンは、恐らくその大きな尾鰭から来ているものと思われます。

 ゴールドスペクルド・シュリンプゴビーと呼ばれたこともありましたが、ビッグフィンの方が、特徴をよく表わしているという気がします。

 

 

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No.075 テーパーテール・シュリンプゴビー (Vanderhorstia attenuata)

和名:ヤツシハゼ属の1種-10(『新版 日本のハゼ』P542)

学名:Vanderhorstia attenuata Randall, 2007

英名:Tapertail shrimpgoby (テーパーテール・シュリンプゴビー)

分布:沖縄~マレーシア・インドネシア

撮影日時:2023-01-31

撮影場所:ムンジャンガン(タイガン)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)

 

 スパングルド・シュリンプゴビーと同様に、日本からの正式な標本の記録はなく、和名はまだありません。

 但し、西表などで、生態写真が撮られており、『新版 日本のハゼ』にも、「ヤツシハゼ属の1種-10」として掲載されています。

 そのうち標本が採取され、和名がつくかもしれません。

 

 英名は、テーパーテール・シュリンプゴビー。

 テーパーは先細り(学名のattenuataもほぼ同じ)、テールは尾鰭のことなので、尾鰭の先端が、次第に狭くなっていくような形状をしていると思われるのですが、それがわかる写真が、まだ撮れていないのが残念です。

 

 下は、幼魚。背鰭は、こちらの方が美しく開いております。

撮影日時:2019-04-23

撮影場所:セブ(アンクルズプレイス)

撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当)

 

 

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