和名:ヒレナガハゼ
学名:Vanderhorstia macropteryx Frantz, 1910
英名:Bigfin Shrimpgoby
分布:千葉県~長崎県
撮影日時:2002-10-13
撮影場所:三保
撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン
泥地に棲む、かなり体長の大きなハゼで、現在のところ、日本国内からしか発見されていない、日本固有種です。
特に、静岡県の熱海、土肥、三保などから、観察例が多くあります。
学名の"macro"は、「大きな」、"pteryx"は「翼」を意味するそうなので、背鰭か尾鰭が大きいことから、この学名になったものと思われます。
上の写真は、三保で撮影したものですが、少し深いところであまり粘れず、背鰭が開くまで、待てなかったのが残念です。
さて、『新版 日本のハゼ』には、英名がBigfin Shrimpgobyとなっていますが、これは、先に紹介した、No.076のビッグフィン・シュリンプゴビーと重なっています。
『新版 日本のハゼ』でヒレナガハゼの英名をBigfin Shrimpgobyとしたのは、fishbaseを参照したものと思われます。
www.fishbase.se ところが、そのfishbaseにVanderhorstia macropteryx として出てくる写真は、ヒレナガハゼというよりも、ビッグフィン・シュリンプゴビーに近いものなのです。
また、fishbaseでは、Vanderhorstia macropteryx は、日本固有種とはされておらず、日本からインドネシアの広域に分布が広がっています。
どうも、fishbaseでは、ヒレナガハゼとビッグフィン・シュリンプゴビーを、同種と考えているようです。
それを裏付けるように、最近(2022/12)、土肥から、ビッグフィン・シュリンプゴビーが発見されたというニュースがありました。
今後の研究を、待ちたいところです。
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