ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.018 アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その1

撮影日時:1997-01-07

撮影場所:マブール(イールガーデン)

撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ

 

 これまで、共生ハゼのうち、イトヒキハゼ属のハゼたちを紹介してきた。
 アイウエオ順ということもあるが、イトヒキハゼ属は、共生ハゼ属の中でもメジャーなファミリーで、十数種類という、比較的多いハゼたちを含んでいることもある。
 その他に、十数種類以上の種を含んでいる、大きなファミリーとしては、ダテハゼ属、ヤツシハゼ属、オニハゼ属がある。

 ここからは、最もメジャーなダテハゼ属を紹介していく。
 図鑑などに、「エビとハゼの共生」として説明されているのは、このダテハゼ属が多い。

 

 上の写真は、ダテハゼ属のうち、アークフィン・シュリンプゴビーと呼ばれるハゼである。

 まだ和名はついていないが、日本にもいると見られ、『新版 日本のハゼ』には、ダテハゼ属の1種4として、紹介されている。

 

 特徴としては、次の通りである。
・胴体に、青い斑点が散在している。
・目の下に、ミナミダテハゼに似た垂線がある。
・目の下の線を含まずに、胴体に5本、尾鰭に1本の横帯がある。

 

 巣穴の近くにある岩に、腹鰭を乗せ、縦になって周囲を見張っている。

 この姿勢は、同じダテハゼ属のクビアカハゼなどでも、よく見られる。

 視線が高い分、遠くがよく見えるからだろうか。

 

 写真は、1990年代後半からマクロの聖地と呼ばれ、ハゼブームのきっかけともなった、マブールで撮影したもの。
 当時のマブールの正月は、人気を反映して凄まじく混んでおり、ガイドさんも道案内が精一杯で、とても、落ち着いてハゼを撮影できるような状態ではなかった。
 三が日が過ぎ、人が少なくなって、やっとマクロ撮影ができるようになってからの写真である。

 

(続く)

 

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