撮影日時:1997-01-07
撮影場所:マブール(イールガーデン)
撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ
これまで、共生ハゼのうち、イトヒキハゼ属のハゼたちを紹介してきた。
アイウエオ順ということもあるが、イトヒキハゼ属は、共生ハゼ属の中でもメジャーなファミリーで、十数種類という、比較的多いハゼたちを含んでいることもある。
その他に、十数種類以上の種を含んでいる、大きなファミリーとしては、ダテハゼ属、ヤツシハゼ属、オニハゼ属がある。
ここからは、最もメジャーなダテハゼ属を紹介していく。
図鑑などに、「エビとハゼの共生」として説明されているのは、このダテハゼ属が多い。
上の写真は、ダテハゼ属のうち、アークフィン・シュリンプゴビーと呼ばれるハゼである。
まだ和名はついていないが、日本にもいると見られ、『新版 日本のハゼ』には、ダテハゼ属の1種4として、紹介されている。
特徴としては、次の通りである。
・胴体に、青い斑点が散在している。
・目の下に、ミナミダテハゼに似た垂線がある。
・目の下の線を含まずに、胴体に5本、尾鰭に1本の横帯がある。
巣穴の近くにある岩に、腹鰭を乗せ、縦になって周囲を見張っている。
この姿勢は、同じダテハゼ属のクビアカハゼなどでも、よく見られる。
視線が高い分、遠くがよく見えるからだろうか。
写真は、1990年代後半からマクロの聖地と呼ばれ、ハゼブームのきっかけともなった、マブールで撮影したもの。
当時のマブールの正月は、人気を反映して凄まじく混んでおり、ガイドさんも道案内が精一杯で、とても、落ち着いてハゼを撮影できるような状態ではなかった。
三が日が過ぎ、人が少なくなって、やっとマクロ撮影ができるようになってからの写真である。
(続く)
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