撮影日時:2000-07-21
撮影場所:柏島(後浜1.5番ブイ)
何度も言うように、ヤノダテハゼとオーロラ・シュリンプゴビーは、尾鰭の模様が違うくらいで、非常によく似ている。
(厳密に言えば、オーロラは目の下に赤い帯があるが……)
同じ地域に棲んでいれば、ややこしくてしょうがないだろうが、分布域をみれば、インドネシアのスンダ列島を境に、オーロラはインド洋、ヤノダテは西太平洋と、見事に棲み分けている。
オーロラを呼ぶときに、「ヤノダテのインド洋版」と呼ぶ人もいる。
(出典:FishBase)
恐らくは、最初は同一種だったものが、地殻変動などの原因で地理的に分断され、互いに別々に進化したものではないかと思われる(学者先生に聞いたのではないので、確信はない)。
但し、写真でわかるように、どちらも、紅白のコトブキテッポウエビと共生している。
エビは、ハゼのように地理的に隔絶されず、太平洋とインド洋でうまく生き延びてきたらしい。
ややこしいことに、太平洋とインド洋で、同種なのに模様が違うハゼもいる。
オトメハゼと呼ばれるハゼで、上が太平洋版、下がインド洋版である。
一見したところ、完全に別の種に思えるが、今のところは、同種とされている。
生物の世界は、なかなか複雑なようである。
(続く)
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