ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.020 ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その5

撮影日時:2002-08-16

撮影場所:水納島(コーラルガーデン)

撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン

 

 ヤノダテハゼという和名は、矢野維幾氏という、西表島の有名なガイドさんの名前に、ちなんでいる。

 また、その学名であるyanoiも、矢野氏にちなんでつけられている。

 矢野氏というのは、『決定版 日本のハゼ』と『新版 日本のハゼ』に掲載されている、写真の大半を撮った人物で、日本のダイビング界におけるハゼウォッチングの、はしりとも言うべき人である。

 

 学名を、人の名にちなんでつけるのを、献名という。
 和名の場合も、献名と言うかはわからないのだが、ここではどちらも献名と呼ぶことにする。

 てっきり、和名・学名を提唱した論文の著者が、自分の名前をつけるのかと思っていたが、それはマナー違反に近いらしい(禁止されてはいないらしく、例はあるというが)。
 大抵は、第一発見者であったり、標本採取に協力してくれたり、スポンサーであったりしてくれた人物に、感謝を込めてつけるのだそうだ。

 

 和名だと、日本で初記録であればよいが、学名を献名してもらうためには、世界の初記録でないとならず、圧倒的に難しい。

 ところが、この矢野氏に献名されている例としては、和名(ヤノリボンスズメダイ、ヤノスソビキハゼ、ヤノスソビキハゼなど)のみならず、Valenciennea yanoi(キイトハゼ)、Trimma yanoi(ホテイベニハゼ)、Ancistrogobius yanoi(アサバノホオカギハゼ)など学名も数点あるというから、凄いとしか言いようがない。

 

 筆者も、魚に興味のあるダイバーの1人として、いつかは自分の名前にちなんだ和名がつかないかと願いながら、ダイビングをしているのであった。

 

 

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