撮影日時:2002-08-16
撮影場所:水納島(コーラルガーデン)
ヤノダテハゼという和名は、矢野維幾氏という、西表島の有名なガイドさんの名前に、ちなんでいる。
また、その学名であるyanoiも、矢野氏にちなんでつけられている。
矢野氏というのは、『決定版 日本のハゼ』と『新版 日本のハゼ』に掲載されている、写真の大半を撮った人物で、日本のダイビング界におけるハゼウォッチングの、はしりとも言うべき人である。
学名を、人の名にちなんでつけるのを、献名という。
和名の場合も、献名と言うかはわからないのだが、ここではどちらも献名と呼ぶことにする。
てっきり、和名・学名を提唱した論文の著者が、自分の名前をつけるのかと思っていたが、それはマナー違反に近いらしい(禁止されてはいないらしく、例はあるというが)。
大抵は、第一発見者であったり、標本採取に協力してくれたり、スポンサーであったりしてくれた人物に、感謝を込めてつけるのだそうだ。
和名だと、日本で初記録であればよいが、学名を献名してもらうためには、世界の初記録でないとならず、圧倒的に難しい。
ところが、この矢野氏に献名されている例としては、和名(ヤノリボンスズメダイ、ヤノスソビキハゼ、ヤノスソビキハゼなど)のみならず、Valenciennea yanoi(キイトハゼ)、Trimma yanoi(ホテイベニハゼ)、Ancistrogobius yanoi(アサバノホオカギハゼ)など学名も数点あるというから、凄いとしか言いようがない。
筆者も、魚に興味のあるダイバーの1人として、いつかは自分の名前にちなんだ和名がつかないかと願いながら、ダイビングをしているのであった。
ブログ村ランキングに、参加しています。
応援、よろしくお願い致します。
ブログに出てくるハゼの写真を、まとめて見たい方は、こちらをどうぞ。