撮影日時:2000-08
撮影場所:沖縄本島(砂辺)
撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン
上の写真で、ヒメダテハゼの背中についているのは、キヌハダスミゾメウミウシというウミウシである。
偶然ついたわけではなく、鰭に付着して、鰭条や鰭膜を食べる、寄生者である。
ヒメダテハゼのみならず、他のダテハゼ属や、シノビハゼ属にも寄生する。
ハゼの巣穴に潜り込み、巣穴の天井から落ちて、背鰭にくっつくという話を聞いたことがあり、ゾッとしたが、今にしてみれば、これは地上における蛭の行動からの類推に過ぎないのではないかと思えてくる。
というのは、背鰭だけではなく、あらゆる鰭 (尾鰭、胸鰭、臀鰭、腹鰭))に付着するからである。
加えて、水中では、重力の影響が殆ど感じられないことから、上から落ちるという行為が、さほど意味がないように思えるからだ。
尚、下の観察結果によれば、ウミウシは 、1,2日後にハゼから剥がれたということなので、ずっとそのまま暮らし続けるわけではないようだ。
確かに、この大きさのウミウシが鰭を食べ続ければ、あっという間に鰭がボロボロになってしまうに違いない。
共生エビによっては、ハゼをクリーニングする能力を持っているらしいので、ウミウシを取ってやれそうなものだ。
だが、ウミウシはエビの食べ物ではないので、クリーニング対象にならないのかもしれない。
キヌハダスミゾメウミウシについては、下のサイトも詳しく述べている。
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