和名:マツカサウオ
学名:Monocentris japonica (Houttuyn, 1782)
英名:Pineconefish
分布:日本~インド西太平洋
撮影日時:2024-05-23
撮影場所:川奈(ビーチ)
撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン
(フルサイズ160mm相当)
川奈で初見かと思いきや、過去に3回も写真に撮っていました。
岩陰の凹んだところや、海中の魚礁の下など、上が開けていない暗がりにいます。
下顎が光る魚として有名ですが、あまり強い光ではないそうで、光っているところを水中で目撃したことはなく、水族館で見たことがあるようなないような…。
学名にjaponicaと入っていることから、日本固有種かと思っていたら、サンゴ礁域にもいるそうですが、あまり水中写真に撮られたことはなさそうな気がします。
日本でも、北に棲んでいるものほど、浅い場所にいるそうなので、南の海域では、深場にいるということなのでしょうか。
また、学名のjaponicaは、恐らく日本で採取された標本に基づいて、新種記載されたものではないかと思われます。
そこで、論文の著者である、Houttuynについて調べてみたところ、オランダの博物学者(兼医者)だそうです。
ja.wikipedia.org 鎖国をしていた日本が、唯一交易をしていたのが、オランダなので、その関係かとも思いましたが、彼は日本に来たわけではありません。
論文が書かれた1782年というと、まだ田沼時代であり、40年後のシーボルトまで、日本の標本は、他国に持ち出されていない筈です。
だとすれば、オランダの船が日本近海にやってきたとき、漁をしたか何かでマツカサウオを捕まえ、それがオランダまで運ばれたということなのでしょうか。
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