水深5mくらいまでの、かなり浅い砂地・砂泥地・泥地に、エビと一緒に棲む。
顔や、背びれなどのヒレに、ピンクの斑紋があるという、かなり派手な模様で有名な、イトヒキハゼ属の共生ハゼである。
模様が派手なことに加えて、求婚時に全てのヒレを全開にして2~3秒ほどホバリングするという、さらに派手なディスプレイを行なうことで、ダイバーにも人気がある。
和名のオイランは、体の模様を、江戸時代の遊女である「花魁」の、派手な衣装に見立てたところから来ていると思われる。
冒頭の写真は、フィリピンのセブ島、「サン」というポイントで撮影したもの。
水深5mくらいの、フラットな地面が続くところで、あちらを見てもこちらを見ても、オイランハゼが、まるで畑のように生えていた。
それなのに、どの個体も大人しく、ディスプレイとまではいかないまでも、全ヒレを開いた写真が撮れなかったのが、残念。