2本目のポイントは、パールハウス。元々、真珠の養殖場があったところらしい。
砂地、岩場、サンゴと、色々と混じったポイントである。
写真は、登場順。
最初に出たのが、スジモヨウフグ(Arothron manilensis)。ヒトデの上に寝そべって、逃げなかった。
サンゴの中で群れている、丸っこいテンジクダイ科の、ジェブズ・シフォンフィッシュ(Siphamia jebbi)。
ジュウモンジサラサハゼ(Amblygobius decussatus)は、縦縞と横縞の十文字模様が特徴だが、この個体は横縞が殆ど目立たず、どちらかと言えば、ホホベニサラサハゼに近い模様をしていた。尾鰭基底部のオレンジと白の斑紋の方が、特徴的。
情けないことに、体側の斑紋が見えないと、タカノハハゼかヒノマルハゼか、見分けがつかない。青い斑点がないことから、ヒノマルハゼ(Cryptocentrus strigilliceps)という気がする。
このあたりでよく見かけるイソハゼの一種、レッドヘッド・ドワーフゴビー(Eviota rubriceps)。通常の個体は、目の上から後ろにかけて白線があるのだが、角度の関係かそれが見えないので、ちょっと違和感がある。
バンダ・ブレニー(Ecsenius bandanus)は、この当たりでは、最も一般的なカエルウオで、インドネシア版の、ヒトスジギンポである。パンダではなく、バンダで、帯を表わすバンドから来ているらしい。
こちらは、もう少し数が少ないが、目が黄色いのが特徴の、イエローアイド・コムトゥース(Ecsenius melarchus)。種小名の"melarchus"は、ラテン語で 「黒い肛門」を意味するそうで、この種の肛門にある、黒いマーキングから来ているという。
出典:Ecsenius melarchus - Wikipedia
日本でも普通種で、ベニハゼ属の、オオメハゼ(Trimma macrophthalmum)。胸鰭の根元に、赤い斑点が2つあるのが特徴。
サンゴの上で群れている、イソハゼ属のオヨギイソハゼ(Eviota bifasciata)。
ちなみに、1匹だけをアップで狙うと、残念ながら少し向こうを向いてしまった。
何がミラクルなのか、よくわからないが、ヘビギンポ科の、ミラクル・トリプルフィン(Enneapterygius mirabilis)。
種小名の"mirabilis"は、「立派な」という意味だそうで、顕著な大きな胸鰭と最初の背びれが綺麗だったことから、つけられたという。
出典:Ecsenius melarchus - Wikipedia
ヘビギンポの仲間は、背鰭が3つに分かれているから、トリプルフィンと呼ばれる。バックが煩雑なのと、鰭膜が透明なのでわかりにくいが、下の写真を見て貰えれば、少しは分かりやすいかもしれない。
日本にもいる、シマヒレヘビギンポと同種とされたり、別種とされたりしているらしい。
パジャマ・ピグミーゴビー(Trimma pajama)は、目から後ろの、ほぼ全身にわたって縦縞のあるベニハゼで、今回、最も撮りたかったハゼの一つだが、残念ながら上半身を見せてくれたのみで、全身を写すことはできなかった。
レッドラインド・ピグミーゴビー(Trimma striatum)は、上半身のみに縦縞のあるベニハゼで、海中の薄暗いところで、しかも上半身のみを出している場合は、パジャマと区別がつかずに、こちらばかり撮っていたりする。
(続く)
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