ハゼは種類が多いので、1)共生ハゼ、2)小型ハゼ、3)浮遊系のハゼ、4)匍匐系のハゼの、4通りに分けて整理しています。分類として厳密なものではなく、印象で適当に決めています。
本稿は、4通りのうちの2番目、「小型ハゼ」で、ピグミーゴビーとかドワーフゴビーといった、英名がついています。
まずは、アイドルとして有名な、ミジンベニハゼ属の、ミジンベニハゼ(Lubricogobius exiguus)です。尚、ミジンベニハゼには、よく似た種がいるらしいのですが、区別はつきません。
撮影日時:2023-04-11
撮影場所:サイムシム
次は、イソハゼ属。最初の2枚は、アカホシイソハゼ(Eviota melasma)です。それほど、珍しいハゼではありません。シロイソハゼに似ていますが、眼の周囲の模様が縞になっているのと、頬に赤い小さな斑点が幾つかあるのが特徴。
撮影日時:2023-04-07
撮影場所:アートス
撮影日時:2023-04-13
撮影場所:ソンブレロ
クロスジイソハゼ(Eviota sebreei)。あまり見かけないのと、上のアカホシイソハゼよりも小さく臆病で、カメラを向けるとすぐ逃げてしまいます。
撮影日時:2023-04-12
撮影場所:キルビスロック
下の写真は、シロイソハゼ(Eviota teresae)か、スミツキイソハゼ(Eviota infulata)の、どちらかだと思うのですが、決め手がなく、専門家に問い合わせる予定です。スミツキイソハゼは、写真を持っていないので、そっちだと嬉しいのですが。
撮影日時:2023-04-12
撮影場所:キルビスロック
次は、ベニハゼ属になります。まずは、イエローヘッド・ピグミーゴビー(Trimma stobbsi)。写真ではよくわからないかもしれませんが、その名の通り、胴体がくすんだオレンジ色をしていて、頭が黄色いのが特徴です。また、目の後ろに色の濃い斑点があります。
セブ・マクタン地域では、それほど珍しいハゼではありませんが、アニラオでは、この1匹しか見つけることができませんでした。
撮影日時:2023-04-10
撮影場所:バブルス
次は、ブラッドスポット・ピグミーゴビー(Trimma haimassum)。これは、写真に撮ったのが初めてだったので、そうとわかったときは、嬉しかったですね。両眼の周囲と間に、虫食い状の複雑な模様があるのと、眼の下の青白いラインが特徴です。
上のシリウスベニハゼ(Trimma halonevum)と、下のメガネベニハゼ(Trimma benjamini )は、アニラオでも普通種です。
撮影日時:2023-04-10
撮影場所:アクアガーデン
撮影日時:2023-04-06
撮影場所:ダキエダ
次は、ガラスハゼ属のガラスハゼ(Bryaninops yongei)。ムチヤギにペアで棲み、そこに卵を産んで、一生を終えます。あちこちのムチヤギを見ましたが、ガラスハゼがついていたのは、これだけでした。
撮影日時:2023-04-11
撮影場所:サンビュー
サボテングサという海藻に、ウミショウブハゼ属と思われるハゼ(Pleurosicya sp.)が、ペアでついていました。
撮影日時:2023-04-07
撮影場所:ハイディ
これは、ベンケイハゼなどと同じ、イレズミハゼ属の一種だと思われますが、名前はわかりません。
撮影日時:2023-04-10
撮影場所:バブルス
小型ハゼの最後は、アニラオに最も多くいる、ホシハゼ属の、ストライプト・ゴビー(Asterropteryx striata)です。最初はヤノウキホシハゼかと思いましたが、背鰭が伸びていません。尚、ストライプト・ゴビーという英名は、他のハゼに使われることもあるので、注意が必要です。
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