アニラオでの宿とダイビングは、ヴィラ・マグダレナ。食事が美味しく、部屋も綺麗で、ガイドさんも魚に詳しい、日本人好みのダイビング宿です。
本稿は、1)共生ハゼ、2)小型ハゼ、3)浮遊系のハゼ、4)匍匐系のハゼの、4通りのうちの3番目、浮遊系のハゼです。ここには、ハタタテハゼのように、常時浮いているものや、サラサハゼのように、時々浮くものが含まれます。
今回のアニラオは、浮遊系のハゼは、カニハゼと、クロイトハゼの2種のみしか見つけられませんでした。
カニハゼというのは、あくまでも通称であって、日本にはいないため、和名がつけられていません。ですが、世の中にはこれで通用しているため、本稿でもカニハゼで紹介します。
英名の、クラブアイド・ゴビー(Crab-eyed goby)というのは、カニの眼をしたハゼという意味です。2つの背びれのそれぞれに、大きな目玉模様があり、これをカニの眼になぞらえてつけたのでしょう。また、ピョコピョコと跳ねるようなユーモラスな動きをするのですが、これがカニの動きに似ており、両方を合わせてカニに擬態しているとも、考えられているようです。
ダイバーに人気のあるハゼですが、写真から受ける印象よりも実際には小さく、2,3cmほどしかなくて、初めて見た人は、どこにいるのかわからない場合があります。
和名:なし(日本にはいないため)
学名:Signigobius biocellatus
英名:クラブアイド・ゴビー(Crab-eyed goby)
分布:南方のサンゴ礁域
撮影日時:2023-04-08
撮影場所:ダリラウト
クロイトハゼは、伊豆などの温帯域から、インドネシアなどのサンゴ礁域まで、広い範囲に分布しているハゼです。伊豆では、冬を越せない無効分散とされてきましたが、水温が下がる期間が短ければ、冬越しするようです。また、サンゴ礁の砂地にも、泥地にも棲んでおり、適応力は高そうです。
たいてい、下の写真のようにペアで行動しています。口を開けて地面の砂や泥を咥え、鰓で濾して、中の小動物を食べています。また、巣穴も口で掘って、自分で作っています。
英名のツーストライプ・ゴビー(Twostripe goby)は、体側の2本の黒線から。
和名:クロイトハゼ
学名:Valenciennea helsdingenii
英名:ツーストライプ・ゴビー(Twostripe goby)
分布:日本~南方のサンゴ礁域
撮影日時:2023-04-10
撮影場所:バブルス
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