和名:オハグロベラ
学名:Pteragogus aurigarius (Richardson, 1845)
英名:不明
分布:日本近海、東アジア沿岸

撮影日時:2025-06-16
撮影場所:川奈(ビーチ)
撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当)
撮影協力:O.D.A.JAPAN
25年前の川奈では、どこでも見られたのに、この1年、全く目にしていないのが、このオハグロベラです。
ガイドさんにも、探してくれるようにお願いしていたのですが、この日のダイビングで、自力で発見できました。
水深5mほどの岩場を通って、エキジットに向かう途中、見最初に見つけたのが、上の写真の雌で、小振りな岩に乗っかっており、写真を撮ろうと追い回しても、その岩の周囲からずっと離れずにいました。
あんまり追い回しても可哀相だし、潜水時間も予定をかなりオーバーしていたため、離れようとしたとき、その個体がゆっくりと上昇を始めました。

そこへ、婚姻色をバリバリに出した雄が近寄ってきたかと思うと、2匹が寄り添いながら2mほど上昇し、そして、パッと離れたのでした。
水が白濁するのを確かめたわけではありませんが、恐らく、産卵シーンだったと思われます。
雄の接近に気づくのが遅れたのと、動画を写すのに使っていたコンデジがバッテリー切れだったので、2匹で一緒になったときの写真もビデオもないのが残念です。

ただ、産卵だとすると、腑に落ちないことがあります。
1)雄のサイズが、雌とほぼ同じ15cmほどしかなかった。これまでに見た婚姻色の雄は、どれも25cmほどあった。
2)時刻が14:15と周囲はまだ明るく、ベラの産卵が行なわれると言われる黄昏前よりも、かなり早かった。
それにしても、一時は川奈から消えてしまったのではないかと考えていた、オハグロベラを再び見ることができたのは、素晴らしい収穫でした。
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