英名:Gold-specked prawn-goby
撮影日時:2017-07-18
撮影場所:水納島(がんばるオジサン)
撮影器材:OLYMPUS TG-4 18mm x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)
何の形容詞もついていない、シノビハゼ。
「ザ・シノビハゼ」と、呼ばれることがある。
これは、ただシノビハゼと呼ぶと、シノビハゼ属一般を指しているのか、シノビハゼ(Ctenogobiops pomastictus)という、種そのものを指しているのか、わからなくなるためである。
こういう混乱を避けるため、和名には、「マ」とか「ホン」といった接頭辞をつけることが多い。
例えば、「マハゼ」や「ホンベラ」がその例で、「ハゼ」とか「ベラ」という和名の魚はいない。
ところが、和名が長くなると呼びにくかったのか、「スズメダイ」のように、接頭辞がつかない名前が増えてくる。
スズメダイの場合は、「スズメダイ科」と「スズメダイ属」があるため、余計にややこしい。
それが不便だから、最初に和名をつけたときに、「ホンスズメダイ」にしてくれればよかったのにという話を、研究者の人にしたら、「スズメダイ科の話をするときは、スズメダイ科、スズメダイ属の話をするときは、スズメダイ属と呼ぶ。スズメダイという種の話をするときは、学名のChromis notataで呼ぶから、何の混乱もない」と言われたことがある。
研究者というのは、これほど下々と感じ方が離れているものかと、感心? したものだ。
ただ、和名をつけた時代には考えもしなかっただろうが、接頭辞がつかないと、ネットで検索するときに、多大な不便が生じる。
さざまなま、○○スズメダイがいる中で、ザ・スズメダイに関する情報だけを、検索することは、不可能に近いのである。
クラカオスズメダイだとか、カレハスズメダイだとか、スズメダイという名を含む、あらゆる魚が、検索に引っかかってきて、ノイズを人力で選り分けなければならない。
一方で、学名のChromis notataで検索すると、日本語のページの大半は、学名など含んでいないから、肝心な情報が得られないことがあるのだった。
閑話休題。
ザ・シノビハゼの特徴は、前述したように、1.背鰭の棘が伸びておらず、2.腹の黒色小班点に黄色の小班点が乗っている。というところである。
下の写真は、背鰭と腹の斑点の拡大図。
理解のために、コントラストを強調してあるが、これを、海中で、しかも肉眼で見極めるのは、難しい。
シノビハゼ属の中で、ザ・シノビハゼだけを、選んで撮ろうという人は、そうそうはいないだろうが…。
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