ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.049 シノビハゼ (Ctenogobiops pomastictus)

英名:Gold-specked prawn-goby

撮影日時:2017-07-18

撮影場所:水納島(がんばるオジサン)

撮影器材:OLYMPUS TG-4 18mm x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当)

 

 何の形容詞もついていない、シノビハゼ。
 「ザ・シノビハゼ」と、呼ばれることがある。


 これは、ただシノビハゼと呼ぶと、シノビハゼ属一般を指しているのか、シノビハゼ(Ctenogobiops pomastictus)という、種そのものを指しているのか、わからなくなるためである。
 こういう混乱を避けるため、和名には、「マ」とか「ホン」といった接頭辞をつけることが多い。
 例えば、「マハゼ」や「ホンベラ」がその例で、「ハゼ」とか「ベラ」という和名の魚はいない。


 ところが、和名が長くなると呼びにくかったのか、「スズメダイ」のように、接頭辞がつかない名前が増えてくる。
 スズメダイの場合は、「スズメダイ科」と「スズメダイ属」があるため、余計にややこしい。


 それが不便だから、最初に和名をつけたときに、「ホンスズメダイ」にしてくれればよかったのにという話を、研究者の人にしたら、「スズメダイ科の話をするときは、スズメダイ科、スズメダイ属の話をするときは、スズメダイ属と呼ぶ。スズメダイという種の話をするときは、学名のChromis notataで呼ぶから、何の混乱もない」と言われたことがある。
 研究者というのは、これほど下々と感じ方が離れているものかと、感心? したものだ。


 ただ、和名をつけた時代には考えもしなかっただろうが、接頭辞がつかないと、ネットで検索するときに、多大な不便が生じる。
 さざまなま、○○スズメダイがいる中で、ザ・スズメダイに関する情報だけを、検索することは、不可能に近いのである。
 クラカオスズメダイだとか、カレハスズメダイだとか、スズメダイという名を含む、あらゆる魚が、検索に引っかかってきて、ノイズを人力で選り分けなければならない。
 一方で、学名のChromis notataで検索すると、日本語のページの大半は、学名など含んでいないから、肝心な情報が得られないことがあるのだった。

 

 閑話休題
 ザ・シノビハゼの特徴は、前述したように、1.背鰭の棘が伸びておらず、2.腹の黒色小班点に黄色の小班点が乗っている。というところである。
 下の写真は、背鰭と腹の斑点の拡大図。
 理解のために、コントラストを強調してあるが、これを、海中で、しかも肉眼で見極めるのは、難しい。

 シノビハゼ属の中で、ザ・シノビハゼだけを、選んで撮ろうという人は、そうそうはいないだろうが…。

 

 

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