ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.045 レイド・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys nudes)

英名:Rayed Shrimpgoby, Scaleless shrimpgoby
通称:レイド

撮影日時:1996-10-29
撮影場所:マブール(リボンバレー)
撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ 

 

 これほどの派手な背鰭を持つのだから、もう少し人気が出ても良さそうなものだが、今一つメジャーになりきれないのは、大きさが2,3cmほどしかないせいかもしれない。

 加えて、日本からはまだ発見されておらず、和名がないのも痛い。

 英名のRayは「光線」で、背鰭の棘が放射状に広がっているところから、ついたのではないかと思われる。

 

 HPには、「2度目にマブールに行ったとき、セルフのパラダイス3で、一緒に潜った人が見つけて教えてくれた」と書いていたが、背景が、砂泥地のパラダイス3ではなくがれ場であるところから、1本前に潜った、リボンバレーでの写真のようだ。

 ガイドさんに教わったのではなく、自分で見つけたような記憶があるのだが、これは、記憶を都合よく改竄しているのかもしれない。

 

 当時は、100マクロしか持っていなかったが、等倍近くまで近づいても、全然逃げない上に、写真を撮る身としては、いい子だった。

 この後、セブやバリで何度も出会ったが、これほど、背鰭が目一杯開いて棘がすべて後方に反り返っている写真は、撮れたことがない。
 一つには、バックががれ場で、上半身が浮き上がって、メリハリがついて見える。

 

 尚、上半身の格好良さに比べ、下半身は、ジョーフィッシュかカエルウオのように白っぽくて、ちょっと情けない感じがする。
 なので、無理に全身を狙わず、上半身だけを撮る方が、絵になるのではないか。
 種小名のnudes(ヌード)も、下半身が裸に見えるところからつけられたのかと、想像している。
 ちなみに、出会った大半の個体では、写真のように下半身を左右どちらかに曲げている。

 

 

ブログ村ランキングに、参加しています。

応援、よろしくお願い致します。

にほんブログ村 写真ブログ 水中写真へ

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ダイビングへ

にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ

 

 ブログに出てくるハゼの写真を、まとめて見たい方は、こちらをどうぞ。

kasuri-haze.sakura.ne.jp