ハゼが好き!

海の宝石とも呼ばれる、美しいハゼたちの魅力を、水中写真で紹介します。

No.044 ホタテツノハゼ (Tomiyamichthys emilyae)

撮影日時:2002-10-04
撮影場所:柏島(後浜4)
撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン

 共生ハゼの中では、ヤシャハゼ、ニチリンダテハゼ、オドリハゼなどと、一、二を争う人気種である。
 人気の素は、やはりその、立派な背鰭にある。

 和名の「ホタテ」は、背鰭が帆を立てているようだから「帆立」で、「ツノハゼ」は、『新版 日本のハゼ』にもあるように、「前鼻菅がツノ状に突出する」からだろう。

 

撮影日時:2018-12-147D
撮影場所:アニラオ(バブルス)
撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ(フルサイズ160mm相当)

 

 下の写真はペアで、右側の背鰭が黄色っぽいのが雄、グレーぽいのが雌だと思っている。
 というのは、右側の方が、いつも先に引っ込んだからだ。
 両方が、背鰭を同時に目一杯立てるときを、ずっと狙っていたのだが、こちらが立てばあちらが立たずという状況で、結局その瞬間はこなかった。

撮影日時:2002-10-04
撮影場所:柏島(後浜4)
撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン

 

 何度も話が出るが、かつてあったホタテツノハゼ属は、オニハゼ属に吸収された。
 結果、ホタテツノハゼは、Flabelligobius sp.という学名だったのが、改めて新種記載され、Tomiyamichthys emilyaeに変わってしまった。
 個人的には、格好いいホタテツノハゼ属の方を残してほしかったが、そのあたりは、学名のルールで決まるようで、仕方がない。
 fishbaseによれば、学名の"emilyae"は、魚類学に貢献したカナダのダイバー、エミリー・アーヴィング(Emily Irving)にちなんで名付けられたとある。

www.fishbase.de

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