撮影日時:2000.6.10
撮影場所:川奈ビーチ
水深:12m
カメラ:EOS-5、レンズ:100マクロ×1.4倍テレコン
泥地に住み、縁が盛り上がったかなり大きな巣穴を作って、エビと共生する。
それほど人を恐れず、近づいてもずっと同じ格好で、余裕を持って前を見ている。
その分、人を警戒したり威嚇したりすることもあまりないようで、和名(イトヒキハゼ)の元となったと思われる、立派な背鰭を立てることも少ない。
上の写真は、ほぼすべての鰭を広げた、千載一遇のシャッターチャンスだったのだが、惜しむらくは、尾鰭が切れている。
加えて、顔が少し向こうを向いていて、何とも悔しい写真である。
このときは、ログを見ると、Nikon F4を柏島に送っていて、Canon EOS-5というカメラで撮影しており、ファインダーの見にくさが原因だと思われる。
尚、背鰭の上の方についている黒点は、ポジフィルムの保管状態が悪かったことに由来する、黴である。
ちなみに、この後、減圧症にかかってしまい、川奈での事実上のラストダイビングになった。
(厳密に言えば、時間を置いて何度か潜っているが、通ったと言えるのは、このときが最後である。)
(続く)